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税金のお話

【税務調査のギモン】調査官は”高圧的”で”怖い”人たちなの?

いざ自分の会社に税務調査が入るとなると、
余分に税金を取られると思い、誰もがイヤな気分になるでしょう。

税務調査自体への負の感情によって、普段馴染みのない税務調査官への印象も、

まるで取調官や尋問者のごとく、
「高圧的」で「権力の象徴」のように感じている人も多いのではないでしょうか?

しかし私がこれまで税理士として実際に税務調査でお会いしてきた調査官の印象は、

良い意味で「普通で常識のある」方々が大半でした。

今回は税務調査にあたる調査官の人物像や心情について、
調査官の視点に立って考えていきたいと思います。

調査官の仕事は「与えられた調査件数をこなすこと」

税務調査の仕事は、
実際の調査日である2~5日程度であると思われるかもしれませんが、

実際には調査日前後にも準備や後処理に追われています。

それは調査官だけでなく税理士も同様なのですが、

ココがポイント

特に調査後には、税務調査を通じて挙がってきた指摘事項への対応方法の検討や
必要に応じて修正申告の手続きを行うこととなるため、
やることは盛りだくさんなのです。

調査官からすると、毎月複数件の税務調査をこなす必要があるため、
自ずと1件あたりに掛けられる時間は限られてきます。

したがって納税者や我々税理士だけではなく、

税務調査をスムーズに終わらせたいという気持ちは、調査官も同じなのです。

スムーズに進行させるには、納税者や税理士の協力が必要不可欠

税務調査を滞りなく進めるためには、
納税者や顧問税理士とバチバチのバトルを繰り広げていては当然難しくなります。

しがたって税務調査時には、
ある程度の妥協点を探るような調査官も多いと感じます。

意図せず修正すべき点が複数見つかってしまった場合において、

金額にもよりますが、すべてを修正申告の対象とするのではなく、

そのうちのいくつかを否認事項として修正申告の対象とし、
残りは注意(修正申告は要しないが、今後気をつけてください、ということ)
に留めてもらえるケースも少なくありません。

調査官としても、
納税者や税理士に恨みがあるから税務調査に来ているわけではありませんし、
当然調査先の納税者を破産や倒産に追い込もうなどとは考えてもいません。

だからといって”お土産”を持たせる必要はありませんが、
調査官はロボットでも全く融通が利かない方々でもありません。

ポイント

納税者の心情や経済状況ということにもある程度配慮した上で、
お互い無理のない解決策を探ろうとしてくれる調査官が一般的なのです。

「高圧的な態度」を取ることは調査官としてもデメリットが大きい

税務調査に入られると、恐ろしい調査官がやって来て、
有無をも言わせずに税金を持って行かれるというイメージを
お持ちの方がいらっしゃるかもしれませんが、

先述のとおり、スムーズな業務進行のためには、

  • 納税者
  • 顧問税理士
  • 税務調査官

の3者が互いに協力し合って進めることが最善の方法です。

したがって調査官が高圧的な態度を取ればその協力関係に大きなヒビが入り、
その後の業務進行への大きな妨げとなってしまいますので、

調査官側から見ても、
そのような納税者らの反感を買うような態度を取るメリットが薄いのです。

勿論、税務調査と言っても脱税を行っている納税者に対しては
毅然とした態度で立ち向かうこととなるのでしょうが、

通常の健全な納税者の税務調査であれば、

ココがポイント

きちんとした協力関係を維持・構築するために
穏便に接しようとしてくれるケースがほとんどだと思います。

万が一、高圧的な調査官に遭遇したら毅然とした態度で立ち向かおう

とは言いつつも、税務調査官に限らず、
どの業種でもはみ出し者のような人は必ずいるものです。

常識人の調査官が多いと言っても、
中には高圧的な態度で接してくる調査官もいることでしょう。

  • 私物まで勝手に見ようとしてきた
  • 自室にまでズカズカと入り込もうとしてきた
  • 許可なく個人の持ち物を検査しようとしてきた
  • 大声を出したり机を叩いたりして威嚇された

などなど、いくつかのトラブルが散見されます。

運悪く、そのような調査官に当たってしまった場合には、
その調査官と喧嘩をするのではなく、
勝手な行動には毅然とした態度で「NO」と言いましょう。

もしどうしても不愉快に感じるようなことがあれば、
税務署側にその旨を伝え、調査の中断を依頼しましょう。

基本的には常識のある調査官がほとんどではありますが、

中には上から目線の調査官もゼロではないでしょうから、
その場合の対処法もしっかりと心得ておくことをお勧めいたします。

最後に

今回は税務調査官の印象や仕事内容についてお話ししました。

税務調査自体が嫌がられることから、
何となく税務調査官自体にも良からぬ印象がつきまといがちですが、

実際のところはそうではないケースがほとんどだと思います。

中にはお話し好き、雑談好きの調査官もいて、
調査中は色々な話をして場を和ませようとする調査官もいます。

(それに乗せられてベラベラと喋りすぎると
 調査官の思うつぼだったりするかもしれませんが…。)

したがって税務調査に入られることがあれば、

ポイント

調査官に対して過度な拒絶反応は示さず、
社会人として常識のある対応をされることをお勧めいたします。

それでは最後までお読み頂きありがとうございました。
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服部 大

服部 大

2020年2月に名古屋で独立開業したギリギリ平成生まれの税理士兼中小企業診断士です。 争いごとが苦手な、のんびり平和主義者です。 税務や補助金に関するトピックはもちろんのこと、ひとり税理士としての事務所経営の試行錯誤についても赤裸々に語っていきます!

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