独立開業、副業のイロハ

身軽さを保ち、撤退障壁を低く抑えられることもフリーランスの強み

長引くコロナ禍によって、
続けてきた事業を泣く泣く手放すことになった経営者も少なくありません。

しかし何かを「辞める」という決断ができることは、
辞めることができない人からすれば恵まれているのかもしれません。

抱えている物事が多いほど、
苦しい状況でも辞めることができない状況に陥りやすいためです。

フリーランスや個人事業主としての働き方は、
安定性や社会的信用力などで法人に劣る面もあるとは思いますが、

身軽さという点においてはメリットが大きいと感じています。

撤退障壁を高くしてしまう要因とは?

撤退障壁というのは、

自らが参入した業界や市場から何らかの理由で抜け出そうと思ったときに
その撤退の妨げとなるものを言います。

たとえばものづくりの業界において、

その市場へ参入するために巨額の設備投資や人材採用を行った場合、
撤退を決断してしまうと今までの投資が無駄になってしまい、

引くに引けなくなってしまうようなケースが該当します。

撤退できないような状況が続けば、赤字が拡大したり資金繰りが悪化してしまうため、
まさに八方塞がりのような状況になってしまうのです。

このような規模の大きい事例でなくても、

  • 人を雇う(雇用する側の責任が生まれる)
  • 店舗や事務所などの事業用の物件を購入する(撤退後の使い道は?)
  • 大規模なリフォームを行う(撤退したら無駄に…)
  • 多額の借入金がある(赤字でも続けなきゃ返済できない)

これらのような要素は、
中小企業や個人事業主であっても撤退障壁を高めてしまう要因となるのです。

もちろん、だからと言ってこれらをすべきでないという話ではありませんが、
万が一の際の撤退障壁についてもしっかりと考慮することが望ましいでしょう。

身軽なことはフリーランスの大きなメリット

そのような撤退障壁という点においては、
フリーランスの場合は低く抑えやすい立場と言えるはずです。

  • 人を雇用しない
  • 賃貸事務所(場合によっては自宅)で勤務可
  • 大規模な設備投資がいらない
  • どうにもならないほどの借入を抱えるリスクは小さい
    (そもそもそんな大金をなかなか貸してくれない)

事業規模の大きい法人などと比べて、
このような選択肢を比較的選びやすいのが特徴ではないでしょうか。

そういった意味では「試しにやってみる」という判断を行うことも容易となり、
もしやってみて合わなかったらすぐに辞めるという決定もしやすいです。

私の場合にも収入の柱を増やそうと執筆業務などにも取り組んでいますが、
撤退障壁となるコストはほぼゼロであるため、

もし何らかの理由で辞めたいと思えば、すぐにでも辞めることは可能なのです。

何事においても企業のように大規模にはなりにくいフリーランスだからこそ、
身軽さを維持して参入も撤退も自由に行える状態を作りやすいのだと思います。

「トコトンやり抜いて、自分が満足できた段階で辞める」

そんな決断を素早く行えることもひとりで働くことのメリットなのです。

最後に

今回はフリーランスと撤退障壁の関係性についてお話ししました。

「辞めたくなったら辞められる」という小回りが利く働き方は、
チャレンジ精神を育てる上でも大きな価値があると思います。

私自身もフリーランスのメリットを意識しながら働いていきたいと思っています。

それでは最後までお読み頂きありがとうございました。
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服部 大

2020年2月に名古屋で独立開業した税理士の個人ブログです。 こちらのブログでは、私自身の事務所経営だけでなく、夫やひとり娘の父として、日々の子育てのリアルを綴っていきたいと思います。

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