第70回 税理士試験
いよいよ本日から3日間かけて行われます。
今年はコロナ禍の影響により、
思うように勉強が進まなかった受験生も多いはずです。
それでも勉強に勉強を重ねて、
本試験当日を迎えることができた人はそれだけでも称賛に値します。
何年も前に税理士試験を通過した立場で感じることは、
本試験の休憩時間の過ごし方
はとても大事だということです。今日は本試験期間の真っ只中における
ポイント
試験の合間の休憩時間の正しい過ごし方とやってはいけない過ごし方
についてお話ししていきたいと思います。
終わった科目のコトを振り返ってはいけない
税理士試験では、各科目試験の間の休憩時間が比較的長く、
最低で1時間、お昼休みを挟む場合には1時間半設けられています。
ひとつの試験を受け終わったとき、
ついついやってしまいがちなのは 答え合わせです。
特に受験仲間と合流すると、大抵直前の試験の話になってしまいます。
- さっきの試験どうだった?
- あの問題の答えは○○だよね。
- 今回は思った以上に簡単だったね。(⇦めちゃ腹立つやつ)
こんな会話があちらこちらから聞こえてきます。
自分が
できた!
と思った時に周りが難しかったと言っていればポジティブな気持ちになれるでしょうが、
残念ながら税理士試験で
できた!
と思えるようなケースはほとんどありません。「悪くなかったけど、合否は他の受験生次第かな」という感じであれば御の字でしょう。
そういった中で
ココがポイント
答え合わせをして自分のミスに気づいてしまったり、
周りの人たちの聞きたくもないポジティブな感想を耳にしたりすると
必ずその後の試験に悪影響を及ぼします。
終わった科目の答え合わせなんて、
本試験の日程がすべて終わった後でじっくりやれば良いのです。
そもそも理論の答え合わせなど不可能ですから、私としては
答え合わせなんてしたところで結果はわからず、余計にモヤモヤが増幅するだけだ
と思い、本試験終了後ですら答え合わせをしたことがありませんでした。
本試験の真っ只中では、
自分のメンタルを良い状態でキープすることは何よりも大切です。
ココに注意
終わった科目に引きずられて精神のバランスを崩してしまうなんて、
ハッキリ言って一番バカバカしいことです。
良くできたなら素直に「よし!」と考えてドンドン調子に乗って下さい。
(周囲に「できた」アピールをするのはやめてあげてくださいね。)
思うようにできなかったとしても、
自分ができなかったなら、きっと周りもできてないだろうから大丈夫
というように自分に言い聞かせて素早く切り替えましょう。
ここで周りの出来を本当に確かめるような行動は絶対にしてはいけません。
次の試験科目の復習をするときは、難しい問題を解いてはいけない
試験中も休憩時間中も、
試験勉強を頑張ってきた人ほど緊張感は強くなりやすいものです。
休憩時間の過ごし方としては、先ほども申し上げた通り、
終わったことを振り返ってはいけません。
すぐに頭を切り替えて、次の試験科目の復習に充てましょう。
しかしこの次の試験への復習にも注意が必要です。
本試験期間中の高い緊張感の中で、
休憩時間に難しい問題を見るとパッと解けないことがあります。
以前やったときは解けたはずなのに…。
その想いが、なおさらあなたに焦燥感を焚き付けます。
難しい問題は、
その時の精神状態によって解ける解けないが変わってしまいます。
これは本試験の問題でも同様で、
落ち着いてやれば解ける問題でも、
緊張していたり焦ってしまうと途端にミスが生まれてしまうのです。
本試験ともなると、否が応でも緊張や焦りは出てしまいます。
ココがポイント
だからこそ休憩時間中は、
「心を落ち着けるための時間」として有効活用する必要があるのです。
直前の試験が終わった後だと、
大半の受験生が自信を失ったり、落ち込んだりしていることでしょう。
休憩時間中に次の試験科目に頭を切り替えて、
なおかつ多かれ少なかれ傷ついたメンタルを再び高めていくためには、
ポイント
自分の得意な論点やスラスラと解けるような問題を中心に復習し、
まずは落ち着きを取り戻すと良いと思います。
これまで一生懸命勉強してきたことは、きっと頭の中に残っているはずです。
次の科目試験が始まるまで良い精神状態を維持し、
頭の中の引き出しがつっかえることなく、スムーズに引っ張り出せる
そんな心の状態を保つことを第一に考えましょう。
本試験期間中は「スムーズなアウトプット」だけを考えよう
本試験当日を迎えた段階で、
すでにインプットの期間は終わったことを意味しています。
本試験期間中にインプットをしていては遅いでしょうからね。
つまり本試験期間に突入したということは、
受験生の皆様が考えるべきことはインプットではなく、
「スムーズなアウトプット」をするためにはどうすればいいか
ということに尽きると思います。
本試験前までが頭の引き出しに知識を詰め込む作業(=インプット)ならば、
本試験期間中は、その引き出しからスムーズに知識を取り出すことがカギとなります。
そのためにはやはり冷静さを失ってはいけません。
緊張や焦りによって冷静さを欠いてしまったら、
引き出しが開かなかったり、間違った引き出しを開けていても気づかないこともあります。
ココがポイント
休憩時間中の過ごし方ひとつで、頭の引き出しの動きを滑らかにし、
正しい知識へ素早くアクセスすることが可能となるのです。
税理士試験という難関試験では、
インプットの量はどの受験生も驚くほど頭に詰め込んでいます。
しかし知識量は誰にも負けないのに、
本試験で思ったような成果が出ない方は一定数いらっしゃいます。
こういった現実を見ると、
「休憩時間の正しい過ごし方」が最後に合否を分ける
と言っても決して過言ではないと思います。
最後に
今回は税理士本試験中の休憩時間の重要性について、お話しさせて頂きました。
リラックスするという意味では、
かえって休憩時間中にタバコをスパスパ吸っている人の方が
上手に気分転換できているのかもしれませんね。笑
室内でずっと受験生に囲まれるのではなく、
少し外の空気を吸ってみるのも良いかもしれません。
これが重要
できるだけ冷静さを保って、
受験生の皆様が自分の実力をすべて発揮できることをお祈り申し上げます。
それでは最後までお読み頂きありがとうございました。
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