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雑談のようなお話

お金は「費用」ではなく「資産」となるものに払おう

皆さんこんにちは。
名古屋市昭和区の税理士、服部大です。

個人事業主や中小企業に限らず、私たちが日々の生活をしていく中で
様々なものにお金を費やしています。

飲食費や携帯電話やガソリン代など生活費に区分されるもの、
趣味やぜいたく品に支払うお金も多かれ少なかれあることかと思います。

そこで今日は「何に対してお金をかけるべきなのか」についての
判断基準を考えてみたいと思います。

「費用」と「資産」のちがい

会計や税務の業界に身を置いている人は、
しばしば「費用 or 資産」の判断を迫られる場面に出くわします。

費用であればその発生時や支出時に全額を経費として落とすことができるのですが、

一方で資産の場合には一発で経費とすることはできずに、
各年度において、時の経過とともに少しずつ経費で落としていくイメージとなります。

このような取り扱いの差があるので、
基本的には一発で経費となる「費用」の方が目先の節税効果が大きい
(長い目で見れば同じですが…。)ため、経営者からは好まれる傾向にあります。

そのため修繕・改装工事を何とか原状回復として費用処理できないか、
単価を10万円以下にして一度に経費化できないか

そのようなことに思案を巡らせる経営者が多いです。

そもそも「費用」ではなく「資産」となるものの考え方には、

その支出の効果が複数年に渡って発揮される

ことが前提となってきます。

その上で税務においては、

「複数年に渡る効果があるんだけれども、
 金額の小さいものは「費用」にしてしまっても良いよ」

などのように何段階かに渡って「費用 or 資産」を判断をしていくわけなのです。

経営者がお金を払うべきものは「資産」である

ここまでは税務や会計上の取扱いの話でしたが、それらの専門的な話はさておき、
経営者としては

その支出がその支払った時だけではなく、
長年に渡ってメリットをもたらしうるものに投資をすべきです。

つまり税務上の取扱いはともかく、
概念としては「資産」となるものにお金を払うことが望まれます。

私も普段色々なモノやサービスを購入することがありますが、
できる限り、今しか使わないようなものにはお金をかけないように心がけています。

反対に長期にわたって使用できるものについては、
多少金額が高くなってもできるだけ躊躇しないように言い聞かせています。
(事務所の改装工事はまさにそうでした。)

選択肢が複数ある場合、ときにはグレードを落とせば値段が下がることもありますが、

長い期間使うものや頻繁に使うものほど、
初期投資額を引き下げることに重きを置きすぎるあまり中途半端なものを選んでしまい、
結果的に後悔してしまうことがあります。

勿論、必ずしも「値段が高ければ後悔しない」というわけではありませんが、
例えば必要な機能・スペックを削ってまで安く手に入れるべきなのかどうか、
しっかり検討した上で購入した方が後悔するリスクは少なくなると思います。

2、3年ならともかく、5年や10年以上に渡って使用するようなものについては、
『初期費用の差<機能やスペックの差』となるケースも少なくないはずです。

ぜいたくするために大奮発する必要はありませんが、
長年使用する「資産」に対しては必要以上にケチケチしないことも大切だと考えています。

「費用」は安く、「資産」はケチらない!

「資産」となるものに支出すべきであるという考え方は、
何も経営者に限ったことではなく、

私たちの私生活においても同様であると思います。

その時にしか使わないモノ、使えないモノにはあまりお金をかけずに、
反対にずーっと使えるモノにはしっかりとお金をかけて投資をすべきです。

これは決して

趣味にお金をかけるのではなく、自分磨きのための本などにお金をかけるべきだ

という説教臭い話ではありません。

私自身、趣味にお金をかけることもありますし、
そのような時間の大切さも身をもって感じています。

※長年楽しめる趣味ならお金をかけてもいいと思っていますが、
 一時的なマイブームのようなものだったら浪費となりかねないかもしれませんね。
 (今はメルカリなどで要らなくなったらすぐに売れるかもしれませんが…。)

趣味だろうと自分磨きだろうと、消耗品だろうと、長年使えれば使えるモノほど、
初期費用の差はあとから回収できる可能性が高くなるはずです。

その最たる例はマイホームやマイカーのような高価なものではないでしょうか?

これらの初期費用を過度に安く抑えようとすると、
長年使い続けた結果、あちこち修理する羽目になったり、
最終的には買い替える必要が出てくる場面もあるかと思います。

初期費用を安く済ませようと追求し過ぎた結果、
かえってトータルでの支出額は増えてしまうことも珍しくはありません。

その場限りの「費用」についてはできるだけコストを抑え、
その浮いたお金も含めて「資産」に対してしっかりと投資していく

こういった考え方がビジネスでもプライベートでも重要になるのではないかと思います。

最後に

今日は「費用」と「資産」の違いに基づいて、
どちらにお金をかけていくべきなのかについてお話ししました。

何に支出するにしても、
「この先ずっと使えるかな?」と考えることは無駄遣いの削減にも繋がりますし、
とても大切なことですよね。

私自身もぜひ心がけて実践していければと思います。

それでは本日もお読み頂きありがとうございました。
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服部 大

2020年2月に名古屋で独立開業したギリギリ平成生まれのゆとり税理士/中小企業診断士です。 こちらのブログでは、私自身の事務所経営や日々の生活で感じたことを自由気ままに綴っていきます。

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