こんにちは、税理士の服部大です!
明日はいよいよクリスマスイブですね。
サンタクロースが本当にプレゼントを持ってきてくれるのか、ドキドキしてイブの夜になかなか寝つけなかった時代が私にもありました。
30歳の私のクリスマスプレゼントはノートパソコンです。笑
今日届くと思っていましたが届いておらず、明日になるのかなーと楽しみにしています。
もうすぐ届くレッツノートが私の一番の右腕となってくれることでしょう。
ひとり税理士という生き方
レッツノートの購入も含め、2月の開業に向けて準備を進めている(あまり進んでいない)最中ですが、開業してしばらくはひとりで細々と活動していかねばなりません。
細々、というネガティブな言葉を使いましたが私自身はむしろその環境を楽しんでいきたいなって今は思っています。
ただし将来を考える中で、もし順調に顧客を獲得できた場合、拡大路線を取るのかどうかで方向性がガラリと変わることでしょう。
私自身、独立を決意した際には、いずれ事務員さんや税理士あるいは税理士志望の職員を雇って活動していくスタイルが当たり前であり、それこそが税理士としての至上命題かのように刷り込まれていましたが、たまたま独立に向けて購入した書籍(いつか紹介できればと思います。)によって、あえて人を雇わない税理士としての生き方(=ひとり税理士)を選ぶ方々の存在を初めて知りました。
ひとりで働くということ。
それは決して誰とも交わらないという意味ではなく、誰かを雇うリスクやしがらみから離れ、ひとりで働くことの快適さを謳歌することにあります。
勿論、自分が唯一の税理士として働くことによるリスクも数多く存在することでしょう。
自分が間違っていたらどうしよう。
病気になったらお客さんに迷惑が掛かってしまう。
人を雇っても雇わなくても迷いは尽きません。
どちらが正しいというわけではなく、それぞれのリスクやデメリットを許容する一方で、どれほどメリットに有意義さを感じることができるかが重要なのではないかと考えています。
私自身、将来の方向性に関してベクトルを定めているわけではありません。
ひとり税理士の場合とそうでない場合では、同じ税理士としてもやれる仕事の範疇には多かれ少なかれ違いはあるはずです。
その中で自分のやりたいこと、やりたくないこと
得意なこと、苦手なこと
について考え、いずれは方向性を定めていけたら良いなと思います。
ただ8年間もの間サラリーマンの生活を続けていると、平日の昼間にカフェや公園でだって仕事が出来る自由な生活に強い憧れを抱くのももはや私にとって不可避と言えるでしょう。笑
仕事も含めてどのようなライフスタイルを確立していくのか、それもまた独立することの醍醐味ではないかと感じる次第でございます。
ひとりで働くことの利点とは
ひとり税理士としてではなく、職業を問わずひとりで仕事をしていくことのメリットはどこにあるのでしょうか。
従業員への業務を安定的に確保しなくていい
共に働く人との相性や退職リスクを考えなくていい
など色々な要素があると思いますが、私の思う最大のメリットは小回りが利くことです。
特に開業してしばらくは挑戦と失敗の繰り返しです。
失敗すればなぜ失敗したのか検証を行い、必要であれば方向転換を行う、俗に言うところのPDCAサイクルを回していくことは当然重要であると言えるでしょう。
その際に他人を雇用していれば雇用を維持することを念頭に置いた上での意思決定が求められるため、判断が制限される可能性が生じるはずです。
ひとりであれば失敗して苦労するのは自分自身だけ。
思い切った意思決定もしやすくなるだろうし、ダメであればすぐ回れ右することだってできるのです。
顧客から見た利点
とは言いつつも自分自身がいくらひとりで働くことのメリットを感じていたとしても、お客さんから見てナンセンスであれば全くもって無意味であるというもの。
では顧客目線から見て、ひとり税理士に依頼するメリットはどんなところにあるのでしょうか?
もしこれがわかれば、それを強みとして訴求することが成功への近道かもしれませんよね。
現時点で私が考える利点は、
- 担当変更がない
- 1件1件の顧客にかけられる時間が長い
- 特定の分野への特化がしやすい
の辺りかなって思います。
担当者変更がないことや費やせる時間の長さは、顧客との密度を高める効果がありますよね。
一般的に大手の税理士事務所であればあるほど税理士資格のない職員が担当になるケースも多く、またそれら職員が抱える担当先も20件~30件程度となるため、顧客1件ごとにかけられる時間は限られてくるでしょう。
それに対してひとり税理士であれば当然担当変更はなく、お客様から見ればずっと同じ税理士が担当してくれることは一定の満足度に値するものだと思います。
またじっくり時間をかけてお客様と向き合えば、サービスの質も高まっていく可能性が高いと思います。(勿論そのためには充分なスキルやノウハウが必要ではありますが。)
あるいは特定の分野に絞って専門性を高め、他の事務所との差別化を図ることも生き残り戦略としては有効かと思います。
大手が見向きもしないような市場でも、ひとり税理士が生きていくには充分の大きさであることだって考えられます。
いわゆるレッドオーシャンではなくブルーオーシャン戦略を志向するということですね。
従来からある相続専門などは既に相当に競争も激しいと思いますが、時代の流れに沿ったクラウド会計に特化したり、ネットビジネスを行う事業者に特化したサービスの展開を行う事務所も増えてきつつあるでしょう。
いずれにせよ、ひとり税理士であろうとなかろうと独立開業するのであれば自分自身の強みとそれをどのようにサービスとして売り出していくかのドメインの設定は最も重要な工程であり、開業してからも時間をかけて突き詰めていく必要があることでしょう。
最後に
ひとりで働くこと、大勢で働くこと、それぞれに長所・短所、向き不向きがあり、私自身の最適解はまだまだ見つかっていないしその答え探しを焦るつもりもありませんが、いずれ来る決断の時に備え、自分の中で判断基準を持つことは重要であると思います。
今は無限の可能性が広がる世界を前にして、希望を持って準備をしていきたいなと思います。
では本日はここまで。
今日も一日お疲れ様でした。