他の業界に比べて変化のスピードが遅いと言われる税理士業界。
私のブログでも、
税理士の高齢化が非常に顕著であることをご紹介したこともありました。
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そのような背景もあって、
なかなか最先端の技術というものには縁のない業界のように感じるのですが、
過去にさかのぼってみると、少しずつではありますが、
しかし着実に税理士業界も進化していることが感じられます。
今回は近年の税理士業界の移り変わりについてお話ししていきます。
紙申告の時代は、顧問先の押印をもらうことに四苦八苦
現在では電子申告が当たり前のように普及しており、
私自身も紙媒体で申告書を作成した経験は、
一部の電子申告を拒絶していた顧問先など数えるほどしかありません。
しかし前職の上司や諸先輩方の昔話を聞くと、
電子申告がなく、紙でしか申告できなかった時代は本当に大変だったのだろうと思います。
実務では、申告書を作成している途中で数字が変わることは珍しくありません。
- 領収書が出てきた
- 売上が1件漏れてた
- 計算が間違っていた
そのようなことがあれば簡単に数字は変わってしまいますし、
紙申告の場合、申告書に捺印をもらった後でそのようなことがあれば、
そのたびに申告書を訂正し、再度捺印をもらわなければなりません。
また電子申告であれば申告期限当日の23時59分でもパソコンから提出可能ですが、
ココがダメ
紙申告の場合には申告期限当日の消印を求めて、
夜遅くの郵便局へ車を走らせなければならない…なんてこともありました。
そんな時代を考えると、現在の税理士業界は恵まれているのでしょうね。
クラウド会計により、預金残高がピッタリ合う時代へ
近年クラウド会計が普及し始めて、
ココがポイント
ネットバンキングとの連携によって
取引データが自動的に会計へ取り込むことができるようになりました。
これによって取引ごとに勘定科目を確認する必要はあるものの、
預金などの科目残高にズレが生ずることはなくなったのです。
クラウド会計以外の場合には、
お客様の預金通帳から1件1件、会計ソフトへ手入力していたため、
どうしても入力間違いや漏れによって預金残高が合わないこともあります。
また売掛金や買掛金管理表の残高も、
それぞれ手入力で行うことで会計データの残高と合わないことが多く、
それらの残高合わせに割かれる時間も決して少なくありませんでした。
このような「不便さ」が当たり前であった税理士業界において、
ポイント
クラウド会計によって預金や売掛金、買掛金の残高がバッチリ合うようになり、
これまで当たり前のようにやっていた残高合わせの時間が解消されることは
経理業務に携わる人間にとってはとても大きな一歩であることは間違いありません。
私自身、税理士業界はテクノロジーの進歩が遅い印象を持ちがちですが、
こうして改めて考えてみると着実に前進していることがわかります。
きっとこの先も当たり前のようにやっていたことが電子化や自動化されて、
ますます便利な世界になっていくのだと思います。
ときにはこうして立ち止まって、
昔の不便さを思い返すことで今のありがたみを実感してみるのも良いかもしれませんね。
最後に
今回は税理士業界の技術革新について少しお話ししてみました。
クラウド会計だけでなくRPAなどの技術も導入が進みつつある業界ですが、
私自身、そのように着実に訪れる変化に置いて行かれることなく、
上手に対応していけたら良いなと感じています。
それでは最後までお読み頂きありがとうございました。
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