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ゆとりライフ

選択肢を持つこと

皆さんこんにちは。

税理士の服部大です。

年末年始は多くの会社が休みということもあり、町中(繁華街は別でしょうが)から普段のせわしさが薄れ、どこかのんびりとした空気感が漂います。

せかせかしないゆったりとした時間が私は大好きです。

せっかくのお休みということで、たまには朝からブログを書いてみたいと思います。

プランBの重要性

人には選択を迫られるタイミングが人生において何度かあると思います。

志望校や就職先、結婚など局面においてはその重要性はより高いものとなるでしょう。

いわゆるターニングポイントというやつですね。

そのターニングポイントを迎えるにあたって、皆さんはいくつの選択肢があったでしょうか?

結婚するときに他にいくつもの選択肢があるというのはあまり聞こえは良くないないでしょうが、結婚しないという選択肢は少なくともありますよね。

受験する学校や就職先についても、いくつか候補を持っている場合が多いのではないかと思います。

しかし選択肢がひとつしかないという状況であったらどうでしょう?

・この学校に落ちたらどこにも行けない

・この会社から内定もらえなかったら浪人するしかない

・この人との結婚を逃したら誰とも結婚できそうにない

勿論諦めてほかの道を自分で開拓するということも立派な選択肢ではありますが、どうしてもひとつの道しか選べなかったらそこに縋りつくしかなくなりますよね。

そのような背水の陣のような状況にあってこそ真価を発揮できる追い込み型のような方であればいいのでしょうが、なかなかそういう方ばかりではありません。(私はどちらかというと心にゆとりを持っていた方が力を発揮できるタイプだと思っています。)

一般的にはひとつの選択肢に依存しなければならないことは弱い立場になります。

これは仕事における取引関係も同じことで、例えば自分の売上がひとつの取引先に100%依存しているような場合、値下げ要求をされても断りようがありません。

その取引先がこちらの依存状況を把握していれば、いくらでも足元を見られることとなるでしょう。

俗に言うところの「交渉力」というやつですね。

自らが他の受注を拡大し、ひとつの取引先に依存しない関係性を構築することによって対等で健全な関係を維持することができます。(簡単なことではないと思いますが...。)

またひとつの取引先に依存すると、仮にその取引先が倒産してしまったら共倒れは不可避となるでしょう。

したがってそのような経営リスクを軽減する意味でも、ひとつの取引先に依存しない複数の選択肢を持つことが理想と言えるのです。

資格を持つことで広がる可能性

私自身は税理士として働いていますが、この税理士資格を保持していることによって私の中で選択肢は確実に広がったと思います。

何よりも資格がなければ、独立開業することはおろか、今の勤務先を退職することもできなかったでしょう。

退職したときの選択肢は、基本的には他の事務所で勤務を続けることしかありませんから。(他の業界へ飛び込むとか一般企業の勤務税理士となるとかもあるとは思いますが、私の中の選択肢にはない、ということです。)

今の環境が最善ではないと思うのであれば、自分自身で創り上げればよい

資格がなくても可能ではありますが、その考えをより身近にしてくれたのが税理士資格だと思っています。

割と成り行きで始めた税理士試験の勉強でしたが、その結果として私は様々な可能性を与えてくれる存在に出会えたのです。

複数の選択肢を持つことの弊害

とはいえ、複数の選択肢を持つことが必ずしも良いことばかりとは限りません。

私は大学2年の時に税理士試験の勉強を始め、たしか23歳のときに5科目合格を果たしました。(うろ覚えでごめんなさい。)

最後の2科目は今の勤務先に入社後に合格したものですが、大学3年の就職活動の時期には将来税理士試験に合格するという自信が持てず、一般企業の就職説明会に参加したり金融機関の面接もいくつか受けていました。(そして落ちました。)

今思えば落ちて当然だったと思います。

面接の定番の質問である「学生時代に頑張ってきたことは?」の問いに、「税理士試験の勉強です」と答えるしかなかったのですから。

税理士試験に合格したら辞めちゃいそうな退職リスクの大きい学生を、最初から採用しようなどとは思いませんものね。(普通に面接時の印象で落とされたとは断固認めません。笑)

そして金融機関の面接で全滅した後、ようやく私は税理士事務所で働くことを決意したのです。

複数の選択肢があるからこそ決めきれなかった、1つに絞り切れなかったということを身をもって経験しました。

これが複数の選択肢があることの弊害なのではないかと思います。

ただし、選択肢を多く持つこと自体がデメリットを生むのではありません。

私の場合、いくつかの選択肢の中からひとつに絞っていくことができなかったことが問題なのです。

私の就職活動のように消去法により結果的にひとつの選択肢に絞られることも数多くあると思いますが、できれば自分自身で吟味した上でベストの選択肢を選びたいですね。

まあ私が今の職場に入社できたように、消去法で偶然残った選択肢に恵まれる幸運も起こりうるとは思いますけどね。

余談

私の仲の良い方に、選択『肢』を選択『脇』と約30年間言い間違え続けてきた方がいらっしゃいます。

その方曰く、私が指摘するまで誰も教えてくれなかったとのことです。

指摘されなくても今まで選択肢という正しいワードを見たり聞いたりする機会は山ほどあったと思いますが、先入観って怖いですね。

ちなみにその方の携帯電話の予測変換では選択脇って出ていたそうです。

今時ペットだけでなくITも飼い主に似る時代です。

ではごきげんよう。


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服部 大

2020年2月に名古屋で独立開業したギリギリ平成生まれのゆとり税理士/中小企業診断士です。 こちらのブログでは、私自身の事務所経営や日々の生活で感じたことを自由気ままに綴っていきます。

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