自分で事業を営む上で、
■どんな仕事をしたいか
■どれくらい稼ぎたいか
このような事柄は誰しもが思い描くものだと思います。
しかし私はそれと同じくらい、
どのような人と仕事をするか
という部分を突き詰めていきたいと感じています。
具体的には、タイトルのとおり、
”会計の重要性”を理解している方とのお仕事が増やせると良いなと考えています。
数字を軽視=税理士業務の軽視につながる
自社の売上や利益状況について、気にも留めない経営者は意外と多いものです。
そのような方に対して損益のご報告をしても、「ふぅん」という感じで終わってしまいます。
多忙のため、数字に関心はあっても確認する時間がない場合もあるのでしょうが、
- 1年分の請求書や領収書はほったらかし
- 自分がいくら売上や利益を稼いでいるのか見当もついていない
こんな状態では、経営者として持つべき利益感覚が身につくことは難しいでしょう。
経理や会計は、直近の状況を「数字」として確認することで、
未来での適切な意思決定を行うために存在するものです。
しかし経理や会計を単なる”面倒な事務処理”として位置付けてしまうと、
忙しさを理由に後回しにしてもいい存在だと思い込んでしまうのです。
またこのように数字を軽視してしまえば、
法人の決算や個人の確定申告を行う税理士の存在自体も、
自ずと「ただの事務代行屋」になってしまうでしょう。
ひとりの税理士として、
そのような経営者とお仕事をしていくことはなかなか骨の折れるものだと思います。
決算や確定申告は、日々の業績の積み重ね
請求書や領収書を貯めるだけ貯めて、
「1年分まとめて税理士に丸投げ!」という方法で業務を依頼されるケースもあります。
フリーランスのようなひとり経営者くらいの規模であればまだ良いのですが、
法人でもそのようなスタイルで税理士に委託している事例があることに驚かされます。
私はランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングを活用しているのですが、
- 1年分まとめて記帳代行してください
- 決算申告期限が今月中なので、急ぎでやってください
という案件が上がっていることがあります。
(しかもそのようなむちゃくちゃな案件に限って、希望予算は超激安!!)
このような1年分丸投げの経理方法では、どうしてもやっつけ仕事になってしまいますし、
正しい会計処理などできるはずもありません。
(そもそも依頼者も正確さなど求めていないのでしょうね。)
こういった業務には税理士資格の必要性が感じられませんし、
専門家ではなく、その依頼者のアシスタントであるような印象にさえ感じます。
そのような投げやりな数字との向き合い方ではなく、
普段から「いくら儲かっているのかな?」という感覚を大切にする方の
サポートをしていきたいものです。
業績管理は、綺麗に行う必要はない
ここまでは「数字を大切にする方とお仕事がしたい!」
(というかそうでない方とは馬が合わない...。)
というお話をさせて頂きましたが、だからといって
毎日、毎月多くの時間を経理に割いて、細かく数字を管理しないとダメ!
という風には考えていません。
特にフリーランスや個人事業主の場合、すべての業務を自分で回さなくてはならず、
経理に割ける時間は限られてくることがほとんどです。
そのような場合にマネーフォワードやfreeeのようなクラウド会計を活用して
自動処理にしてしまうのも効果的なのですが、
少しでもコストを減らしたい場合にはエクセルでも十分だと思います。
毎月の売上や経費を科目(交際費や家賃、交通費など)ごとに集計し、
エクセルの算式でカンタンな利益計算を行うだけでも全然違います。
ポイント
自分がいくら売上を上げて、経費はどのようなものにいくら使っているのかを
把握するだけでも、翌月の自分の行動は変わってくるからです。
キッチリやる必要はありませんので、ぜひご自身の「数字」は大切にしてあげてくださいね。
最後に
今回は税理士としてどのような方とお仕事をしたいかを考えてみました。
どのような職種でもそうですが、
自分の提供する商品やサービスを軽視する方とのお仕事は非常に辛いものがあります。
そういった意味で、私自身は数字を大切にする経営者とお仕事をしていきたいですし、
数字の重要性をお伝えできる税理士になっていきたいと考えています。
それでは最後までお読み頂きありがとうございました。
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