こんにちは、税理士の服部です。
もうじきクリスマスですね♪
このくらいの時期になると無性にホームアローンが見たくなります。(1と2のみ)
あんなに可愛かった主演のマコーレー・カルキン君は色んな意味で大人の階段を昇ってしまったようですね。
さてさて!
前置きはさておき、先日合格のご報告をした中小企業診断士二次試験について、昨日口述試験を受けてきましたのでそのご報告をしたいと思います。
当日までの過ごし方
先日のブログでも記載した通り、中小企業診断士の二次試験には筆記試験と口述(面接)試験の2つがあります。
先に10月に受けた筆記試験に関しては12月に無事合格通知が届きましたが、その合格通知をもらってから最後の口述試験までの期間はわずか1週間しかありません!
筆記試験の結果を待たずして口述試験に向けた学習を始めれば良いのでしょうが、筆記試験の合格通知が届くまで一切の希望が持てなかった私はそのような先を見越した対策などやっているはずもなく、合格の喜びも束の間、
「口述試験対策って何すればいいの⁉」
とネットの情報を慌てて漁り始めたのでした。
出題範囲について
お恥ずかしい話、ネットで「口述試験とは何ぞや」を調べるまではそもそも何を聞かれるのかすらわかっていませんでした。
口述試験では筆記試験で与えられた事例1~4に登場するA~D社に関して、面接官からの問いに中小企業診断士の立場として回答が求められる試験とのことでした。
え、事例の文章覚えてないけど(笑)
2ヵ月前の筆記試験当日に、時間に追われて1回読んだだけの文章なんて覚えてませんけど!!
そう、私の口述試験の対策はこうして筆記試験の内容を思い出すことから幕を開けたのです。
ほぼ100%受かる試験の重圧
中小企業診断士試験の最大のヤマは二次の筆記試験と言われています。
一次試験を乗り越え二次筆記試験も超えてきた受験生は、おそらく診断士登録に値する知識を有していると見なされるのでしょうが、経営者と相対する立場であり、士業の肩書きを名乗る以上はその人間性を全く評価することなく診断士として認める訳にはいかないのでしょう。
ちなみに税理士試験にはそのような面接試験はありませんが、面接試験の必要性に関しては私も理解するところであります。
これらからもわかる通り、口述試験は落とす試験ではないということです。
実際の口述試験の合格率はなんと99~100%!
毎年全国から1,000人近く受験して落ちるのはせいぜい数名という試験であり、中には合格率100%の年もあるのです。
なので一般的にはしっかり面接官とコミュニケーションさえ取れれば受かる試験とも言われています。
そうは言われましてもね・・・
コミュニケーションを見るためなら、面接官と雑談程度のお話しで勘弁してもらえませんかね・・・。
この口述試験に落ちたら一次試験からやり直し。
まさに最悪の罰ゲームなのです。
ほぼ100%受かる試験に落ちたなんて言ったら笑い話にもなりませんよね。
いや笑い話にはなるか。
それもブランディングとしてありかもしれないな。
復習の日々
と言いたいところですが、実際のところ合格率ほぼ100%と言われるとなかなかフルパワーで臨めないのが人間の性。
しかし少なくとも筆記試験の事例の内容を抑えておかないとそもそも何を聞かれても答えられないため、事例文を読み直すことだけはやっておきました。
あとは専門学校の想定問答集をざっと目を通すくらい。
延べ学習時間は5時間程度でしょうか??(ほぼ口述試験前日です。)
試験当日
そんなこんなで試験当日を迎えました。
試験時間は細かく細分化されており、私の場合は13時12分開始予定とのことでした。
名古屋の試験会場は中京大学。
遅刻して不合格は最悪なので、余裕を持って約1時間前には到着するようにしました。
緊張のご対面
待合室での時間はあっという間に過ぎ、いよいよ私の番が回ってきました。
係りの方に呼ばれ、面接官のいる部屋をノックするところから試験が始まります。
…コンコン
ノックしたら思いのほか音の鳴りにくい材質のドアでした。
ノックの音聞こえたかしら??
と思っていたら、中から「どうぞ」の声。
「失礼致します」と入室すると、目の前には面接官2名とその前に椅子がひとつ置かれていました。
質問の内容
氏名と生年月日を答えて口述試験がスタートしました。
私の場合、まずは事例3から出題されました。
「C社が熱処理加工だけでなく機械加工まで業務を広げた理由は何だと思いますか?いくつでもいいので答えてください。」
え??
1個もわからんけど・・・
とりあえず『沈黙はダメゼッタイ!』と散々ネットに書かれていたので、「X社など顧客のニーズがあったため」と回答したところ、
「他にはありませんか?」と突っ込まれてしまいました。
そう。
1問ごとの回答時間の目安は約2分と定められているのです。(私の回答はせいぜい10秒)
時間が足りない場合にはグイグイ突っ込まれます。
「それ以外ではそれぞれの技術に相乗効果があったためです。」とよくわからない回答をアウアウしながら答えたところ、
面接官より「わかりました。」と言われました。
今の回答で良かったのだろうか・・・
と内心引きずっている暇もなく次の質問。
「X社の依存度が上がるとどのようなリスクが生じますか?」と問われました。
これは筆記試験でもよく論点に挙がるやつだ!
この質問でようやく少しは平静を取り戻すことが出来ました。
この質問に関しても、「他にはありませんか?」と問われましたが、焦ることなく回答することが出来たと思います。
そして事例3の最後の質問は、「そもそもX社の業務は受けるべきだと思いますか?」という内容でした。
受けるべきではない、と答えてしまうと事例企業のC社そのものを否定してしまうため「受けるべき」と回答しましたが、依存度を下げるため営業部門を作って他の業務受注に向けて取り組むべきであると補足しました。
これでひとまず事例3地獄はおしまい。
続いては事例2のネイルサロンB社についての質問が始まりました。
私が問われたのは、
- B社を取り巻く脅威に対してどのように対処すべきか(←ごめんなさい、うろ覚えです。)
- 施術前と施術後の写真を活用したいと考えてますが、どのような方法があるか
の2つでした。
それに対して
- 強みであるデザイン力を活かして、価格競争には付き合わないこと
- SNSや店内で閲覧可能なサンプルとしてオプションを選んでもらうためのツールとして活用すること
という内容で回答した、はずです。笑
受けてみた感想
面接官2名を目の前にして質問が始まったときが緊張の絶頂でした。笑
ただし私の場合、2問目に答えやすい質問が来てくれたおかげで一気にその緊張が和らいだので非常に救われた思いです。
また面接官のお二人も非常に柔和な方々で、質問を始める前に「リラックスして下さい」と声をかけて下さいましたし、
私の拙い回答にもうんうんとうなづいて頂いていたので、非常に回答しやすい環境を作って頂けました。
最後に
口述試験を受けてみて、終わるまでは本当にハラハラドキドキでしたが、始まってみれば意外とあっという間の10分間でした!
試験結果は今月25日。
そう、クリスマス当日。
今年はいいクリスマスになるよう祈るばかりです!
受験された皆様、本当にお疲れ様でした!