フリーランスとして働く上でネックとなり得ることとして、
自分でやった仕事に対するセルフチェックの難しさが挙げられます。
自分が処理した業務を自分で見直したとしても、
どうしても同じような視点でのチェックとなってしまうため、
やったときに気づかないことは見直しても気づかぬまま
という結果になりやすいのです。
どのようなお仕事でもヌケモレはあってはならないものであり、
税理士業務についても当然例外ではありません。
今回は私がセルフチェックを行う中で気をつけていることをお話しします。
セルフチェックでも「客観性」を確保するために
セルフチェックを行うときには「客観的な視点を持つこと」を大切にしています。
実際に業務に取り組む際にはどうしても自分のやり方を貫くことになるため、
自ずと”主観的”で視野も狭くなってしまいがちだと思いますが、
チェックの際にも同じような観点から見直してしまえば、
処理時に見落としたことはチェック時でもスルーしてしまう可能性が高くなります。
したがってできる限り自分以外の視点を持ち込んでチェックを行うために、
私の場合にはチェックリストを活用しています。
このチェックリストは国税庁ホームページなどからダウンロードしたものに、
私自身の経験から漏れやすいことなどを書き加えたものを利用しており、
ココがポイント
これによってついつい見落としがちな項目を
”疑似的な第三者の視点”として確認するようにしています。
また自分自身で処理した直後は主観的な視点になっているので、
日を空けるなどして頭をクリアな状態に戻してからチェックを行うようにしています。
チェック人数が多いからといって、強固な体制とは限らない
ここまではセルフチェックの難しさや工夫について書いてきましたが、
だからと言ってチェック者が複数いれば万全かと言われれば決してそうではありません。
実際、私の前職の税理士法人でも
決算などの申告業務では上長2名による『ダブルチェック体制』を敷いていましたが、
それでもチェックの網の目をかいくぐるようなミスは発生していました。
作業者を入れると計3名のチェックが入っていてもミスは起こり得るのです。
これはチェック者のスキルやノウハウなどにもよるのでしょうが、
後のチェック者となればなるほど、
前のチェックを通過しているんだから合っているだろう
という先入観が働くものだと思います。
また同じ組織で長年働くことによって、
自然と注意するポイントやチェック項目が似通った視点となっており、
チェックする人数は多くても、結局同じような視点からしかチェックできていない
なんてことも少なくないのだと感じています。
したがってセルフチェックだろうと、複数人でのチェックだろうと、
客観的かつ多角的な視点を確保することが最も大切なのではないかと考えています。
最後に
今回はフリーランスとしてのセルフチェックにおいて、
私自身が気をつけていることをお話ししました。
フリーランスの場合、
仕事のクオリティは自分自身で担保していかなければなりませんので、
ヌケモレを防ぐ仕組みは自らの手で追求し続けなければなりません。
私も普段から定期的にチェック方法の見直しを図っていきたいと思います。
それでは最後までお読み頂きありがとうございました。
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