皆さんこんにちは!
名古屋で開業を控える税理士、服部大です。
インフルエンザ、流行ってきていますね~。
インフルエンザにかかると、一週間近くを棒に振ってしまうため、
ビジネスマンにとっては本当に頭の痛い問題ですよね。
特に税理士業界では、毎年インフルエンザの流行時期が年末調整や確定申告の繁忙期と重なるため、
まさしく戦々恐々としています。
さて、今日は挑戦的なタイトルを書きましたが、その真意も含めてお話ししていきたいと思います。
税理士業務の根幹は?
古くから税理士業務の基盤にあるのは、お客様からの顧問料です。
その顧問料の中身としては、月々の帳面の経理代行や決算時の申告書作成料が大部分でしょう。
特に、今のようなITが発達する以前は、日々の帳面は勿論、各申告書もすべて手書きで作成されていたため、
申告書ひとつ作成するだけでも多大な労力がかかっていたことかと思います。
今ではワードやエクセルもあり、申告書作成ソフトも完備されていて、
必要な箇所に正しい数字さえ入れれば然るべき部分に連動するという非常に便利でありがたい世の中になりました。
(私は入社時からすでに電子申告も浸透しており、その便利な世の中しか知りません。)
しかしそのような便利な世の中にあっても、
税理士業務の根幹にはやはり経理代行や申告書作成業務が根強く残っているのです。
基盤が変容しないことによる問題点
結論から申し上げますと、今回のタイトルである「税理士業務などなくなってしまえばいい」という言葉は、経理代行や申告書作成業務を指しています。
なぜなくすべきか?
それはこれらの業務が単純作業であるからです。(勿論難しい決算など、これら基幹業務の中にも頭を使う仕事はありますよ。)
税理士業務の基盤に単純作業としての業務が根強く残る限り、
本来、積極的に取り扱うべき提案業務やコンサルティング業務への比重はおのずと小さくなってしまいます。
どれほど高度な知識を蓄え、多岐に渡る経験を携えている税理士であっても、
単純作業である業務に時間を取られてしまえば、その力も半減してしまいかねないのです。
顧客目線から考える
このような問題点は、顧客の視点から考えても同様に芳しくない状況と言えることでしょう。
顧客にとっては同じ顧問料を支払うのであれば、
単純作業ではなく、より付加価値の高い提案業務に比重を置いてもらえた方が当然満足度も高まります。
「単純作業しか代行してもらっていない」
「何も提案してくれない」
このような顧客側の不満が顧問料値下げの競争原理となり、
税理士事務所内の過酷な労働条件に拍車をかけているのではないでしょうか?
そして近年税理士の志望人口が減少傾向にあるのも、このような事務所で働き疲弊する人生の先輩方の姿を見ているからではないでしょうか?
先にこの業界に足を踏み入れた人間として、
お客様の満足度を高めることで自分の仕事に対するやりがいを持ち、
生き生きと働く姿を見せることが税理士業界全体の発展のためには大切なのではないかと思っています。
AI化による変化
これまでなかなか変化してこなかった税理士業務の基盤ですが、ここに来て大きな変革期を迎えつつあります。
それはAI化の波です。
以前のブログでも書いた通り、このAI化により将来なくなる業務の一つとして税理士業務が挙げられています。
ここで言われている税理士業務とは、明らかに先ほどの記帳代行や申告書作成業務を指しています。
つまりクラウド会計のようなAI化によって、これまで基盤となっていた単純作業がAIにより奪われてしまうことを示唆しています。
これを危機と取るか、機会と取るかは人それぞれですが、
私は大いなる機会だと信じています。
単純作業はAIに任せ、人間はAIが立ち入れない頭を使う仕事に専念できる可能性を示しているのですから。
誰だって単純作業ばかりに労力をかけるのはしんどいし嫌ですよね。
私も苦手です。
AI化が進んでいったとしても単純作業は完全にゼロとはできないかもしれませんが、
今のうちからできる限り自動化や効率化を図り、
少ない労力でちゃちゃっと済ませられるようにしていきたいところですね。
そういった業務改善を通じて、自分の時間を捻出し、
より高度で、知識や経験が必要な業務に取り組むことで自らをレベルアップさせ、お客様にもしっかりと満足してもらう。
そのような業務形態を確立出来たら素晴らしいことだなと思います。
最後に
今日は税理士業務の根底に存在し続けている、単純作業としての業務の必要性についてお話ししました。
税理士を志し、資格取得をされるような方々は、
自らの知識と経験を遺憾なく発揮することに喜びを感じる方々であるはずです。
せっかくそのような人たちが集まる業界であるならば、
応用的な業務にあたる時間を増やし、業界全体の底上げや顧客の発展に貢献することが本来あるべき姿なのではないかと思っています。
では今日もお読み頂き、ありがとうございました。
またお会いしましょう。
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