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わたしが「開業直後に人を雇わなくて正解だった」と感じる3つの理由

現在、私は誰も雇うことなく”ひとり税理士”として活動しています。

「開業直後なら当たり前では?」と思われるかもしれませんが、
士業では開業して間もない段階でパートさんを雇うケースも少なくありません。

税理士や他の士業に限らないことだとは思いますが、業務を行う上での雑務も多く、
かつ会計データの入力や決算、確定申告手続きを職員にお願いすることも珍しくないのです。

しかし私自身は開業当初から雇用しなかったことは正解だったと実感しています。

今回は開業直後に第三者を雇用しないことによるメリットを考えてみました。

雇用を守らなければならないプレッシャーに晒されない

まずは多くのフリーランスや個人事業主にとって、開業直後は最も不安定な時期と言えます。

これは単純に「売上が安定しない」という面もありますが、
業務体制自体が固まっておらず、すべてにおいて手探り状態という意味もあります。

そのような土台からグラグラと不安定な状態のときに人を雇うと、
毎月お給料を支払うことが負担になる可能性が高いです。

(おそらく雇われた側も不安になったり、ストレスに感じることもあるでしょう。)

正社員にせよパートさんにせよ、時間を持て余しているから働いているのではなく、
生活費を得るために働いているのでしょうから、

その職員さんの生活を守るためには安定した給与が欠かせません。

「開業直後に職員さんの人生まで背負い込む決心がつかなかった」
というのが私の正直な気持ちですね。

職員の業務量を確保する必要が無い

お給料を支払わなければならないことはもちろんですが、
それだけでなく「毎月やってもらう仕事」を確保することにも一苦労です。

忙しいときに手を借りたいという気持ちはよくわかるのですが、
かと言って毎月同じくらいの業務量を用意することは簡単ではありません。

税理士業界にも繁忙期と閑散期の波が割とハッキリと表れてきますので、
通年人手が必要な状態となるにはある程度の事業規模にならないと難しいのだと思います。

明日は事務員さんの出勤日だけど何やってもらおう。(お願いすることないや…。)

そんな状況になってしまえば、いくらお給料がもらえたとしても
仕事のやりがいという面では満足させられないでしょう。

私の場合は自分自身でやれないほどの業務を抱える状況にはなっていませんし、
もし事務員さんを雇っていたらきっと今頃、私も事務員さんも困惑していたはずです。

自分でやってみることによって、業務改善がしやすい

私の場合、事務員さんを雇っていないため、
結果的にすべてを自分でやらざるを得ない環境にあるのですが、

それが奏功する場面も少なくありません。

特に最初にお伝えしたとおり、開業直後はあらゆる面で基盤が整っていない状況です。

サラリーマン時代には誰か別の人がやってくれていた仕事も、
すべて自分でやらねばならないのは結構な負担だと思います。

しかし自分でやってみることで気づくことも少なくありませんし、
業務を効率化する上では「自ら経験すること」が最も近道だと感じています。

私の場合には、

  • 郵送作業ってめんどくさい
    ⇒メール or データをクラウドで共有しよう
  • 家庭用プリンタだと印刷がめちゃくちゃ遅い
    ⇒完全ペーパーレス化に取り組もう
  • 原本を預かってコピー取ったりするのが大変
    ⇒その場でスマホアプリで写真を撮って、PCと同期させよう

など、前職の税理士法人時代とは色々と業務のやり方を変えながら現在に至っています。

またこのような業務改善に取り組む際には、
当然私の希望だけでなくお客様にも了承を得る必要があるのですが、

私自身が感じていた煩わしさは、
意外とお客様自身も同じであることが少なくありませんでした。

特に書類の煩わしさには共感頂くケースが非常に多く、
そのようなお客様からはペーパーレス化を大いに歓迎して頂くことができました。

このように自分自身の業務効率化を考えていく中で、
お客様も巻き込みながらより良いものを産み出していけるのは、

自分自身で経験しているからに他ならないのだと思っています。

最後に

今回は開業直後に雇用をしないことのメリットを3点挙げてみました。

もちろん、各々のスタート時の状況によっても全く違うでしょうから、
一般論として雇用することが誤りだとは考えていません。

私と同じような境遇から開業をする方は、
このような考え方もあるんだなと感じて頂けたら幸いです。

それでは最後までお読み頂きありがとうございました。
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服部 大

2020年2月に名古屋で独立開業した税理士の個人ブログです。 こちらのブログでは、私自身の事務所経営だけでなく、夫やひとり娘の父として、日々の子育てのリアルを綴っていきたいと思います。

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